アロマの力「吸香道」講師の育成

  • 吸香のメカニズム

【吸香道】修行段階〇ヨガには、独特の修行の段階があり、これも、普通人の生活に役立つと考えます。
■修行段階
    ❶段階・守(しゅ)
❷段階・破(は)
❸段階・離(り)

◆守(しゅ)級
 導師や先生、師匠を尊敬し、教えられた事が絶対と思い、必死で守り成長する段階。

◆破(は)級
 成長し、導師や先生、師匠に対して、疑問や不満が出てくる時期。教えに対して問を持ち、反抗する事に生きがいを感じる。

◆離(り)級
 さらに、成長し、導師や先生、師匠に対し、肯定する事もなく、また、否定する事もなく、確固とした自分の考えや思想を持つようになる。つまり卒業して離れる段階。これより先は、各自の責任で、各自の世界を生きていく事になる。


(解説)
これは、人生のあらゆる事に、あてはまる事なので、あえて取り上げた。このプロセスを経ないものなどどの分野にもありえない。特に、宗教の世界などでは、守のみを尊いとしている宗教も多いと聞く。しかし、本当の宗教・政治・実業界・習い事・日常生活は、全てこのプロセスを経て完成するのである。

吸香のメカニズム

嗅覚、味覚、触覚、聴覚、視覚

嗅覚は本能に直結しています。自己の保存と種の保存「飢え」「性」にかかわる領域で、臭いは嗅神経から大脳辺縁系に直撃します。大脳辺縁系は
「脳の発電所」で古代脳とも言われます。

大脳辺縁系は、食欲や衝動、感情、気分を作り出しては、私たちを行動へと駆り立てます。嗅覚は脳科学では「原始的脳」とされてきましたが、最近の研究で匂いの情報を分析処理するセンターが眼窩(眼球が治まっているところ)の上、前頭葉の下部にあることが分かってきました。

前頭連合野は大脳皮質の3割を占め、脳の活動の最も重要な中枢です。
前頭連合野を失ったらどうなるか
理性、感情の抑制、主体性、好奇心、集中力、創意工夫、幸福感、達成感
などですが、人間らしさが欠如してしまいます。

とりわけ有名なのは、蛾のフェロモンでしょう。メスの蛾が放つフェロモンを数キロ離れた風下でオスは嗅ぎ付け、空気中の濃度に従って風上のメスのところに集まってきます。

また産卵のために自分が育った川に戻ってくるシャッケも故郷の水の中に含まれる化学物質を記憶しており、水の匂いによって、広大な海から戻ってきます。

人の進化にとって食べ物に関して、嗅覚から得られる情報が非常に重要であり、
食べ物は香りとなる物質を含んでいて、食べる際には嗅覚のチェックを受けることになります。

嗅覚と味覚によって、毒の味や腐った物を感知し、体に害になるもの、命にかかわるようなものを排除することを学んだ人間が種を残すことができた。

このように、進化の過程で嗅覚は重要な役割を果たしてきました。嗅覚は根本的な要素を残した感覚である。

吸香は、薬を服用したがらない方達に勧められます。また、薬が使えない場合にも予防的に使えます。

嗅覚を利用した具体的な方法

アロマテラピー

エッセンシャルオイルは、芳香浴をはじめ、蒸気吸入、スプレー、入浴、湿布、マッサージ、など幅広い用途が存在しますが、香りを鼻から吸入して脳に働きかけるものと、マッサージや入浴を介して皮膚から吸収させる方法があります。
(鼻からの吸入より、経皮浸透が効果が早いと言われています)

香りの分子は、嗅細胞で電気信号に変換され、嗅神経から大脳へと伝わり、海馬、視床下部の脳下垂体へと伝達されます。

自律神経、内分泌系、免疫系の大切なシステムを司る脳下垂体に、香りのメッセージが届くと、それぞれの香りに対応した生理活性物質が分泌されます。

脳と神経を活性化
心・体・精神の融合

1988年、ストレス学会でハンス・セリエ賞を受賞した池見酉次郎名誉教授と菅野久信教授開発
一般のアロマは、副交感神経優位になれば、交感神経は劣位となるが、特殊なアロマは交感神経を維持しながら、副交感神経を優位にします。
即ち、リラックスしながら意識は集中できます。
3名全員が継続して使用した結果、中央側に測定値が移動しています。特殊なアロマで継続的に嗅覚を刺激すると、認知症が疑われる高齢者の心を平穏にする働きがあります。
テスト走行前のプロライダーにアロマを吸香。吸香後にα波が増大しました。物事に集中する事ができ、昨年より順位を14も上げました。

1994年、脳と脊髄に存在する7箇所の神経叢(しんけいそう)に適合する7つの香りが開発されました。

西洋のアロマテラピー(フランス式アロマ)の技に、東洋のスピリットを融合させ完成した製品。リラクゼーションと活性化のシステムで、人間の心と体にもたらすリラックスの効果と集中力に関する実証例を発表されています。

7つの神経叢を活性化する香り
神経叢(チャクラ)とは、体調をコントロールする役割を持ち、頭頂から仙骨にかけて存在する7つのエネルギースポットを刺激します。
α波(脳波)が増大し、右脳と左脳のバランスが取れる状態になります。

腹式呼吸で10~13回吸香します。吸香の仕方は手のひらを使い各内臓器官のツボを刺激しながら行います。

〇第一チャクラ・脊椎の最下位中枢で外生殖器は、他のどこよりも神経が集中しており、脊椎の最下位中枢で、自律神経の最も下でもあります。
〇第二チャクラ・下腹部神経叢に相当し、男性は直腸、前立腺、精嚢。女性は膀胱、直腸、子宮、膣。
〇第三チャクラ・直腸を除く全胃腸官、肝臓、胆嚢、胆道、膵臓、脾臓、腎臓、尿管、副腎と内臓の大半を支配しています。
〇第四チャクラ・胸腔内の心臓神経叢に位置し、心臓、肺、気管、気管支、食道、大動脈をはじめ胸腔内の臓器につながっています。
〇第五チャクラ・咽頭、喉頭を含む喉にあり、目、耳、鼻、咽頭、喉頭、気管、口、唾液腺、甲状腺、副甲状腺にもいきわたっています。
〇第六チャクラ・大脳辺縁系・視床下部とその隣接領域位置し、ここが全自律神経の交感神経と副交感神経の調節機能に関与する最高中枢で、空腹感、喉の渇き、性欲、情動ととても重要な機能です。
〇第七チャクラ・大脳皮質全体を内包している重要な領域にあたります。心と知性、あらゆる意識段階とを合一して啓発された人にする、すなわちこのチャクラが最も重要な中枢です。

脳の4つの状態 脳波

脳波には4つの種類があります。
β波・α波・θ波・δ波
①ベータ波・緊張度は緊張気味。集中度は分散傾向。注意力、認識力は高い。脳活動は左脳(顕在意識)が強く中心で働いてる。注意力が必要な事柄を成し遂げる脳波。

②アルファー波・緊張度はリラックス。知覚は敏感。集中力は集中。脳波は右脳(潜在意識)が顕在意識よりも開いている。非常にリラックスした状態。

③シータ波・緊張度はリラックス。集中力はしていないか、ものすごくしているか。脳活動は無意識で右脳(潜在意識)が全開。睡眠と覚醒の境界。自己催眠、退行催眠などに適しています。

④デルタ波・緊張度がリラックス。集中度はー。脳活動は無意識で右脳(潜在意識)が全開。睡眠、夢を見ている状態。休息の状態。

・パワーストーン。・音楽療法。・オーラ-ソーマ。・ヒーリング。なども脳波を活用しています。

フランス式アロマ吸香と脳波

普段は左脳が活性して、脳波は大体β波状態でストレスを受けやすい状態です。芸術家やデザイナーの人々は右脳も活性化していてβ波α波共にストレスを受けやすい状態。
吸香後、脳波の左脳・右脳共にバランスが取れて活性化しています。脳波はα波状態でストレスを受けにくい状態です。